下院議長が決定して国会が開会!新政権発足はいつ?
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前進党とタイ貢献党はどちらが下院議長を出すかで長く話し合いを続けていましたが、7月3日夕方、これら2党とともに8党連立政権を支える予定のプラチャーチャート党のワンムハマトノー党首に下院議長を任せ、前進党から第1副党首、貢献党から第1副議長を出すことが8党間で合意されたとピタ前進党党首が発表しました。
その後、先の総選挙で当選した下院議員500人全員のほか、上院議員、各国の外交官、プラユット首相などの暫定内閣のメンバー、最高裁判所長官、政府高官など計936人が出席して、国会開会式が執り行われました。
ワンムハマトノー・マーター(通名はワンノー)氏は79歳で、タイ南部出身のベテラン政治家です。
ワンノー新下院議長は7月4日に、間もなく実施される予定の首相指名選挙について、総選挙で最多議席を獲得した前進党のピタ党首が今のところ過半数の賛成票を得て、首相にすんなり選ばれる状況にはないとの見解を示しました。
首相指名選では、下院議員500人と上院議員250人の過半数(376人以上)の賛成で首相が決まることになりますが、ピタ党首を首相にするには、連立政権を組もうとしている前進党、タイ貢献党などの8党の所属議員だけでは過半数の賛成票を確保できないため、一定数の上院議員の賛同が不可欠となります。ワンノー議長は、「過半数に足りない票数を検討し、首相選の投票に備える必要がある」としています。
前進党については、不敬罪を規定した刑法112条の改廃を提唱していることが王室支持派の保守層の反発を買っているとされていますが、前進党など8党による連立政権樹立に向けた合意書には、刑法112条の改正は盛り込まれていません。
7月5日には、ワンノー下院議長は兼務する国会議長の職権で、首相指名選挙が7月13日午前9時30分に行われることを発表しました。
首相選では過半数の賛成票を得た者が首相となりますが、13日の投票で過半数票を得る者がいなかった場合、日程を組み直して再度投票が行われ、投票は首相が決まるまで繰り返されることになります。
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